劇場版『鬼滅の刃 無限城編』が、公開からわずか8日で興行収入100億円を突破しました。
「史上最速」とも言われるこの記録は、他の映画と比べてどれほどすごいのでしょうか?
本記事では、歴代映画の100億円到達日数ランキングや人気作品との比較を通して、鬼滅の刃の異例ぶりを検証します。
さらに、到達スピードとロングヒットの関係性や、最終興収との相関についてもデータで深掘りしていきます。
- 100億円到達が早い歴代映画ランキング
- 鬼滅の刃と他作品の到達日数比較
- 到達スピードとロングヒットの関係性
- 到達日数と最終興収の相関性をデータで検証
ぜひ最後までご覧ください。
歴代映画の「100億円到達スピード」ランキング
劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章』は、公開からわずか8日間で興行収入100億円を突破。
この記録は日本映画史上最速となり、映画ファンや業界関係者の間でも大きな話題となりました。
それまでの最速記録は、同じく『鬼滅の刃 無限列車編』の10日間。
今回の『無限城編』は、その記録をさらに2日縮め、前人未到のスピードでの達成となったのです。

では、この“史上最速”という快挙がどれほどすごいことなのか、過去の事例と比べてみましょう。
映画の興行収入において「100億円突破」は、まさに大ヒットの証。
中でも、より短期間での到達は、その作品に寄せられた期待の高さや熱量の大きさを示しています。
以下では、100億円に最も早く到達した作品をスピード順にまとめた「歴代映画ランキングTOP10」をご紹介します。
果たして、どんな作品が並んでいるのでしょうか? ぜひ注目してご覧ください。
最速で100億円を突破した映画TOP10


こうして見ると、上位には話題性が高く、熱心なファンに支えられた作品が多く並んでいますね。『鬼滅の刃』は2作連続でトップに入り、まさに社会現象といえる人気ぶりです。
表から読み取れる注目ポイント
鬼滅の刃の圧倒的速さ:
1位と2位がともに『鬼滅の刃』シリーズで、2作連続で10日以内に100億円突破というのは前代未聞の快挙です。
近年の作品が多数ランクイン:
TOP10のうち6作品が2020年以降の公開作であり、特に『鬼滅の刃』『名探偵コナン』『ONE PIECE』といった人気アニメシリーズが上位を占めています。これにより、アニメ映画の躍進と市場の拡大が裏付けられます。
コナンシリーズの強さが際立つ:
2023年・2024年・2025年と3年連続でコナン映画が100億円突破&到達スピードで上位入り。これはシリーズとしての安定感と年々高まる注目度を示しています。
ジブリ・邦画・洋画も健闘:
『千と千尋の神隠し』や『踊る大捜査線』『ハリー・ポッター』といった2000年代前後の作品もランクインしており、当時としては異例のスピード達成だったことが伺えます。
※“約○日”の意味:
『千と千尋の神隠し』『君の名は。』『ハリー・ポッター』『踊る大捜査線』は、正確な日数が公開されておらず、報道や推計から「約」と記載しています。おおよその日数ではありますが、それでも当時としては非常にハイペースな達成であることは間違いありません。
このように、単に到達日数の短さだけではなく、時代背景や作品ジャンル、シリーズの持続力もこのランキングには反映されています。
次の章では、特に注目されている『鬼滅の刃 無限城編』が、他の人気作と比べてどれほど「異次元の速さ」で到達したのかを、さらに詳しく比較していきます。
「鬼滅の刃」映画館での売り切れ続出ついての記事はこちら↓↓↓
鬼滅の刃はどれだけ早かった?
映画の世界で「興行収入100億円突破」は、今や“大ヒット作”の象徴ともいえる存在です。
これはごく一部の特別な作品だけが到達できる、高いハードルでもあります。
実際、日本国内で100億円を突破した映画はこれまでに40本以上。
ジブリ作品やディズニー、人気アニメ、洋画・邦画の話題作など、誰もが知る名作が並んでいます。
テレビやSNSでも「記録的ヒット」として報じられた作品の多くが、この“100億円の壁”を超えてきました。

他の人気作との日数を比べてみた
100億円を超える作品は数多くありますが、その“スピード達成”となると話は別です。
多くの人気作品は公開から30日以上かけてようやく100億円に届いているのが現実です。
実は、「100億円に達するまでの日数」は想像以上に長くかかっていることも少なくありません。
以下に、代表的な人気映画が100億円を突破するまでに要した日数をまとめました。

表から読み取れる注目ポイント
- 公開後 約30日〜40日 で到達した作品が多数
- 中には 50日以上かかった例もあり、口コミや評判でじわじわ伸びたタイプも
- 初動はゆるやかでも、評価やリピート需要によって “ロングヒット型”となった作品も

多くの人気作が100億円突破に1ヶ月以上かけていたことを考えると、鬼滅の刃の速さはまさに異次元ですね。
鬼滅の刃 無限城編の“異次元スピード”が際立つ理由
こうしたなかで、『鬼滅の刃 無限城編 第一章』はわずか8日で100億円を突破。
これは、従来の人気作と比べても、約4〜10倍のスピードで到達したことになります。
たとえば──
いずれも大ヒット映画でありながら、『鬼滅の刃 無限城編』のスピードには遠く及びません。
しかも、前作『無限列車編』の記録(10日)すら更新し、“自己最速更新”となりました。
この異例のスピードの背景には──
- 前作『無限列車編』の社会現象的ヒット
- テレビアニメシリーズの丁寧な積み重ねによるファン層の拡大
- SNSによる口コミ拡散力の強さとリピート率の高さ
などがあり、単なる人気の延長線では語りきれない“現象化”が起きているのです。


特に注目すべきポイント
- 100億円突破の事例の中でも、最速かつ圧倒的な初動力
- シリーズ前作からさらに記録を更新した“進化型ヒット”
- 初動での劇場混雑、SNSトレンド独占など“社会現象級”の熱量
これだけ多くのヒット作がある中で、『鬼滅の刃 無限城編』のスピードはまさに桁違い。
「ヒットした」だけでなく、“いかに短期間でどれだけ動員できたか”という点で、これまでにない記録を打ち立てたといえるでしょう。
歴代の人気作品との比較を通じて、『鬼滅の刃 無限城編』の快挙は、流行や一過性の話題ではなく、作品力×戦略×ファンの熱量が結実した結果であることがわかります。
次の章では…
「到達スピードの速さ」と「最終的な興行収入」は比例するのか?
ほかの人気作を比較しながら、データでさらに深掘りしていきます。
「鬼滅の刃」上映回数についての記事はこちら↓↓↓
100億円突破の速さとロングヒットの関係
100億円を早く突破した映画は、最終的に200億円以上の大ヒットになることが多いんです。
ただし、すべてがロングヒットになるとは限らず、「初動が速い=ロングヒット確定」とは一概に言えません。
映画は「最初の勢い」だけでなく、「どれだけ長く観られ続けたか」もヒットを左右する大きな要素。
初週で話題をさらっても、その後失速すれば最終的な興収は伸び悩む場合もあります。逆に、じわじわと動員を伸ばし続ける“じわ伸び型”もあります。

映画の上映期間とロングヒットの目安
映画の上映期間
- 一般的な上映期間:2〜3か月
- 人気作品:4か月〜半年以上(※上映終了日は公式発表されない場合が多い)
「ロングヒット」と見なされる目安
- 3か月以上の継続上映
- 公開1か月後も動員が大きく落ちない
- リバイバル上映やイベント再上映で長期間話題を維持
『千と千尋の神隠し』は公式発表で約11か月、『鬼滅の刃 無限列車編』はコロナ禍でライバル作品が少なかったこともあり、1年以上上映されるなど、極めて異例のロングランが話題になりました。

「鬼滅の刃」上映時間についての記事はこちら↓↓↓
到達日数と最終興収をデータで比較
以下に、「100億円到達が速かった映画」のデータをまとめました(※到達日数順)。

表から読み取れる注目ポイント
- 100億円到達が30日以内の作品のうち、5本が最終興収200億円超え
- 20日以内に到達した作品だけで見ると、200億円突破は2本
- 『千と千尋』『君の名は。』などは到達日数は長めだが、最終興収は300億・250億と超ロングヒット型
- 『無限列車編』は10日で100億円突破 → 史上最高の404.3億円に到達
- 『無限城編』は史上最速の「8日」で100億円突破。現在も公開中で今後の伸びに注目が集まっている

100億円を早く超えた映画はヒットの可能性が高いですが、本当にすごいかどうかは“その後どこまで伸びたか”で決まりますね。
次の章では、100億円到達までの“日数”と“最終興収”の関係から、「初動型」「じわ伸び型」など映画ヒットのパターンをさらに深掘りしていきます。
映画ヒットのタイプは3つある
「100億円突破までのスピード」が話題になる一方で、実際には“最終的にどこまで興収が伸びたか”も見逃せません。
早ければ良いというわけではなく、作品の評価やリピーターの有無によって結果は大きく変わります。
ここでは、映画のヒットパターンを「到達スピード」と「興収の伸び方」から3タイプに分けて、データをもとにその特徴を見ていきます。
初動型・両立型・口コミ型とは?
初動型(速攻型)リスト
初週で一気に観客を集め、早い段階で100億円を突破するタイプ。(※到達日数順)

初動型(速攻型)の特徴
- 公開直後に集中して観客動員がある
- SNSバズ・前評判で初週末に大きく動員
- 比較的早期に勢いが落ちやすい(“瞬間最大風速”型)
たとえば──
2025年公開の『鬼滅の刃 無限城編(第一章)』や『名探偵コナン 隻眼の残像』は、公開からわずか2~3週間で100億円を突破した、いわゆる“初動型”の代表といえる作品です。
しかし注目したいのは、そこからも勢いが落ちず、今もなお観客を集め続けていること。
このまま動員が続けば、初動の強さ+持続力をあわせ持つ「両立型」になる可能性も十分あると言えるでしょう。


引用元:鬼滅の刃 公式X・名探偵コナン 公式X
両立型(初動+持続のハイブリッド)リスト
初動も好調で、その後も勢いが落ちずにロングヒットを記録するタイプ。(※到達日数順)

両立型(初動+持続のハイブリッド)の特徴
- 初動が強く、かつ中長期で安定して動員が続く
- 「最初から最後まで人気が続く」王道型ヒット
- SNSやメディア露出も多く、「社会現象化」する傾向がある
映画のヒットにはさまざまな形がありますが、「両立型」は初動の勢いがありつつ、公開後も人気が衰えずにロングヒットを記録した作品です。
『ハウルの動く城』『アナと雪の女王』『もののけ姫』など、スタートダッシュもそこそこ速く、その後も勢いが落ちずに長くヒットを続けた作品で、スタートダッシュと口コミの両方で支持を集めた“理想的なヒット型”と言えます。
口コミ型(じわ伸び型)リスト
公開直後は穏やかなスタートでも、作品の評価が高く、口コミでじわじわと動員が伸びた作品。
(※到達日数順)

口コミ型(じわ伸び型)の特徴
- 初動はそこまで派手ではない(100億円到達までに時間がかかる)
- 作品の評価や口コミが徐々に広まり、観客動員が伸びていく
- リピーターやSNSの絶賛コメントなどが後押しに
「THE FIRST SLAM DUNK」や「ボヘミアン・ラプソディ」は、SNSやリピーターによって公開後も息の長い動員が続いた典型的な“口コミ型”です。
「初動型」「両立型」「口コミ型」から読み取れる傾向と注意点
- 到達日数が短い=注目度が高いという傾向はある
- ただし、最終興収を左右するのは満足度・口コミ・社会現象化の有無
- 両立型は「初動+評価+リピーター」の三拍子が揃った理想形
- 口コミ型は「評価の高さでロングヒット」につながる

映画のヒットにはいろんな形があります。
“初動の強さ”だけでなく、“その後どう伸びたか”にこそ、作品の本当の力が表れますね。
まとめ
映画がヒットするパターンには、「初動型」「両立型」「口コミ型」といったさまざまなタイプがあり、それぞれに特徴があります。
注目すべきは、単に100億円を早く突破したかどうかだけでなく、どこまで興行収入を伸ばしたか、どれだけ長く観客を惹きつけ続けたかという“持続力”の部分です。
今回ご紹介したデータからも、ヒット作の裏にはファンの熱量だけでなく、作品の満足度やリピーター、SNSの反響といった要素が深く関わっていることが分かりました。
- 到達日数が短い作品=注目度が高く、ファン層が厚い
- ただし、その後の伸びは満足度・口コミ・リピーター次第
- “両立型”はスピード×持続力を兼ね備えた理想的なヒット型
- “口コミ型”はゆっくりでも評価が高ければ大きく伸びる
その中でも、注目されるのが『鬼滅の刃 無限城編(第一章)』です。
本作は、わずか8日間という史上最速ペースで100億円を突破。これは、日本映画史でも異例のスピードであり、「初動型」の中でも圧倒的な存在感を放っています。
今後、この勢いをどこまで維持できるか──
持続的な動員が続けば、『無限城編』は“最速×ロングヒット”という、まさに映画界の記録を塗り替える存在になるかもしれません。