『僕のヒロアカ』FINAL SEASONへ!他のアニメと違う3つの凄さとは?

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

ついに『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』がFINAL SEASONへ突入!
9年にわたって放送を重ねてきた本作は、今や多くのファンにとって“特別な作品”となりました。
その理由は、ただ人気があるからではありません。

ヒロアカには、他のアニメにはない“3つの特別な魅力”があるのです。

この記事では、これまでの放送の歩みを振り返りながら、ヒロアカがどのようにして“特別な記録”を築いてきたのかをわかりやすく紹介します。

この記事でわかること
  • 『ヒロアカ』が長く愛されてきた理由
  • “夕方枠”を守り続けた放送スタイル
  • シーズン制で150話を突破したすごさ
  • “9年で8シーズン”という異例の歩み

ぜひ最後までご覧ください。

『僕のヒロアカ』が特別な理由!3つの凄さを紹介

『僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)』が長く愛されてきたのは、
ほかのアニメにはない“3つの凄さ”を持っているからです。

『僕のヒーローアカデミア』画像

【ヒロアカの3つの凄さ】

  1. 夕方枠を守り続けてきたこと
  2. 150話を超える積み重ね
  3. 9年にわたるシーズン制での継続

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

1. 夕方枠を守り続けてきたこと

2010年代以降、多くのジャンプアニメが深夜帯へ移る中で、
『僕のヒロアカ』は2016年の放送開始から“家族が見やすい夕方”での放送を継続

子どもから大人まで一緒に楽しめる内容で、深夜アニメが主流となった今も夕方枠に根づいている点がヒロアカならではの強みです。

『僕のヒーローアカデミア』画像

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

2. 150話を超える積み重ね

『僕のヒロアカ』は、シーズン制で150話を突破した唯一のアニメです。
ジャンプ作品の中には『ONE PIECE』や『NARUTO』のように数百話を超えるシリーズもありますが、それらは毎週放送を続ける“常時放送型”

一方で『ヒロアカ』は、1シーズンごとに放送と制作期間を挟みながら区切りを置くシーズン制で、1話1話を丁寧に積み上げてきました。

『僕のヒーローアカデミア』画像

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

3. 9年にわたるシーズン制での継続

“9年間で8シーズン”という驚異的なペースで続いているのは、
ジャンプ作品はもちろん、他のアニメでも前例がない特別な記録です。

ヒロアカは、1シーズン(約3〜6か月)放送したあとに制作期間を設けるスタイルを採用。
多くのアニメが3〜4シーズンで完結する中、安定したリズムで新シリーズを届けてきました。

この制作サイクルをおよそ1年ごとのペースで重ね、ついに第8期(FINAL SEASON)へ。
長期シリーズでありながら、“スピード感”と“安定感”を両立している点がヒロアカの強みです。

制作チームの努力とファンの支持が重なり合って生まれた、まさに“異例の継続力”といえるでしょう。

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

『僕のヒロアカ』は、この3つの“強み”をすべて兼ね備えた唯一のアニメ
どの要素も、ヒロアカが長く愛されてきた理由につながる大きな魅力なんです。

では、そんな“3つの凄さ”を持つヒロアカが、これまでどんな歩みを重ねてきたのか。
まずはアニメと劇場版の歴史を年表で振り返ってみましょう。

『僕のヒロアカ』アニメ&劇場版 年表

『僕のヒロアカ』アニメ&劇場版年表

年表を見ると、2016年の放送開始から現在まで、
アニメシリーズまたは劇場版のどちらかが、毎年のように展開されてきたことが分かります。

この“途切れない展開リズム”こそが、ヒロアカを長く支えてきた大きな理由のひとつです。

ここからは、『ヒロアカ』が持つ3つの凄さをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
まずは1つ目のポイント、「夕方枠を守り続けてきたこと」に注目です。

① “土曜夕方”を守り続けた特別な放送枠

『僕のヒーローアカデミア』が特別なのは、
ジャンプ作品の中で“夕方枠”を維持し続けている唯一のアニメだからです。
深夜アニメが主流となった今も、子どもから大人まで楽しめる時間帯を守り抜いています。

『僕のヒーローアカデミア』画像

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

2010年代以降、『鬼滅の刃』『呪術廻戦』『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』など、数々の人気ジャンプ作品が深夜帯で放送されるようになりました。

そんな中でヒロアカは、2016年の第1期では日曜夕方に放送され、第2期以降は“土曜夕方”へ移動。それ以降も一度も深夜枠に移らず、9年間この時間帯を守り抜いてきたのです。

ここで、他のジャンプアニメと放送時間を比べてみましょう。
どの作品がどんな時間帯で放送されてきたのかを見ると、ヒロアカが“夕方枠”を守り続けている特別な存在だということがよく分かります。

ジャンプアニメ主要タイトルの放送時間帯

ジャンプアニメ主要タイトルの放送時間帯表

表を見ると分かるように、現在のジャンプアニメの多くは深夜枠で放送されています。

かつては『こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)』(1976~2004年)が日曜夕方に放送され、『NARUTO』(2002~2017)や『BLEACH』(2004~2012)は平日夕方に放送されていました。
しかし、それらの作品が終了した今、ジャンプアニメで“夕方枠”を続けているのは『僕のヒロアカ』だけです。

しかも、ヒロアカの放送時間は家族が集まる“土曜夕方”
同時間帯では『名探偵コナン』などの長寿シリーズを除けば、アクション系アニメがこれほど長く続いた例は前例がありません。

『僕のヒロアカ』は、家族で楽しめる“週末アニメ”として新しい時代を切り開いた存在なのです。

ジャンプ作品の画像

引用元:カイゾーくん@ジャンプフェスタ公式X

では次に、『ヒロアカ』が放送されていない期間に、同じ夕方枠でどんなアニメが放送されていたのかを見てみましょう。

『僕のヒロアカ』放送年表&同枠アニメ一覧

『僕のヒロアカ』放送年表&同枠アニメ一覧表

この放送年表を見ると、『僕のヒロアカ』がどれほど特別な存在かがよく分かります。

放送の合間には『逆転裁判』や『タイムボカン』など、ジャンプ原作ではないアニメが同じ枠で放送されていた時期もありました

それでも、9年間という長いあいだ、この夕方枠に何度も戻りながらシリーズを続けてきたのは『ヒロアカ』だけ。

この“継続の強さ”こそが、ヒロアカが特別な放送枠を守り抜いてきた証といえるでしょう。

続いては、そんなヒロアカのもうひとつの強み――
2つ目のポイント「150話を超える積み重ね」について見ていきましょう。

② 150話を超える積み重ね

『僕のヒロアカ』は、“シーズン制”でありながら150話を突破した唯一のアニメです。

『僕のヒーローアカデミア』画像

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

アニメ全体で見れば、150話を超える長期シリーズはたくさんあります。
しかし、それらのほとんどは毎週放送を続ける常時放送型です。

では、実際にジャンプ作品の中で150話を超える代表的なシリーズには、どんな作品があるのか見てみましょう。

150話を超える代表的なジャンプアニメ一覧

150話を超える代表的なジャンプアニメ一覧表

表を見ると、これまでのジャンプアニメで150話を超える長寿シリーズは、
ほとんどが“常時放送型”と呼ばれる、年間を通して放送を続けるスタイルで話数を重ねています。

一方で『ヒロアカ』は、1シーズンごと(約3〜6か月)に放送と制作期間を区切る「シーズン制」
制作のたびに準備期間を設けるため、150話に到達するまでには長い年月が必要になります。

それでも『ヒロアカ』は、1話1話を丁寧に重ねながら物語を積み上げ、
“シーズン制”で150話を突破した唯一のアニメとなりました。

この記録は、ジャンプ作品はもちろん、全アニメの中でもほかに例がない特別な存在
まさに“異例中の異例”といえるでしょう。

では、ここで“常時放送型”と“シーズン制”の違いを、詳しく見てみましょう。

放送スタイルの違い

常時放送型とは

➡ ほぼ毎週途切れずに放送されるスタイル。
(例:『ONE PIECE』『NARUTO』『こち亀』など)

  • 年間を通して放送(1年で約50話ペース)
  • 制作体制が大規模・連続的
  • 原作の進行に合わせるため、アニオリ回で調整することも多い

シーズン制とは

➡ 1期(1〜2クール)ごとに放送・休止を繰り返すスタイル。
(例:『僕のヒロアカ』『鬼滅の刃』『呪術廻戦』など)

  • 各期ごとにテーマや章が明確
  • 放送→制作→放送のサイクルで継続
  • 「作りながら放送」ではなく「作り終えてから放送」する傾向
  • 放送のたびに“盛り上がり”が生まれやすい

次にヒロアカがどのような放送形態で150話を超えることができたのか、これまでの放送データを整理してみましょう。

『僕のヒロアカ』放送データまとめ

放送形態シーズン制(1〜2クールごとに放送・休止)
➡ 1シーズン(約3〜6か月)放送し、制作期間を挟んで次のシーズンへ続くスタイル。

放送期間2016年4月〜(2025年10月から第8期=FINAL SEASON)

総話数7期までで全159話(第8期でさらに更新予定)

放送サイクル約1〜1年半ごとに新シーズン放送

“完成させてから届ける”というスタイルを、
9年にわたって保ちながら150話以上を積み上げた『ヒロアカ』。

この到達は、アニメ業界でもまさに異例の快挙です。

次の章では、3つ目のポイント「9年にわたるシーズン制での継続」に注目します。
ヒロアカと同じ“シーズン制アニメ”にはどんな作品があるのか、そして『ヒロアカ』がその中でもどのように“特別な存在”となっているのか、詳しく見ていきましょう。

③ 9年にわたるシーズン制での継続力

“9年間で8シーズン”という驚異的なペースで続いているアニメは、
ジャンプ作品はもちろん、他のアニメを見渡しても『ヒロアカ』だけです。

『僕のヒーローアカデミア』画像

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

シーズン制アニメは近年こそ増えてきましたが、多くの作品は新シーズンの放送までに1年〜数年の間が空くことが多く、ヒロアカのように定期的なペースで続いている作品はほとんどありません。

ではまず、ヒロアカと同じ“シーズン制”のジャンプ作品を見てみましょう。

①「シーズン制で長く続いているアニメ」(ジャンプ作品)

①「シーズン制で長く続いているアニメ」(ジャンプ作品)表

表を見ると、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』『SPY×FAMILY』など、現在も放送が続いている人気作もありますが、どれもシーズン数はまだ2〜4期です。

また、『ハイキュー!!』や『黒子のバスケ』のように、
すでに完結している作品もありますが、8シーズンまで続いている例は見当たりません。

その中で、『ヒロアカ』は9年間で8シーズンを重ねてきた唯一のアニメ
同じシーズン制の中でも、群を抜く継続力を誇っています。

続いて、ジャンプ以外のシーズン制アニメではどうでしょうか。

②「シーズン制で長く続いているアニメ」(他作品)

②「シーズン制で長く続いているアニメ」(他作品)表

表を見ると、『進撃の巨人』(※すでに完結)や『ソードアート・オンライン(SAO)』など、
ジャンプ作品以外にもシーズン制で長く続いている人気シリーズがあります。

これらの作品の中には、放送年数が10年以上に及び、総話数も100話近くに達するものもあります。

しかし、そのどれもが“ヒロアカ”のように、9年間という限られた期間で150話以上を積み上げるペースにはおよんでいません。

つまり、長く続くシリーズはあっても、ヒロアカのように“高密度で走り抜けている”例はないのです。

『僕のヒーローアカデミア』画像

引用元:僕のヒーローアカデミア/ヒロアカアニメ公式X

まとめると──

  • シーズン制で8シーズンを重ねたアニメは、すべてのアニメの中で『ヒロアカ』だけ。

  • “9年間で8期”という制作ペースも異例。

  • 総話数・シーズン数・放送ペースのすべてで、ヒロアカは唯一無二の存在

こうして見ていくと、『ヒロアカ』がどれほど長い時間をかけて、一歩ずつ着実に、そして情熱を持って走り続けてきたかが伝わってきます。

その積み重ねこそが、今の“ヒロアカ”を作り上げた力の源なのかもしれません。

次の章では、そんな『ヒロアカ』がこれまでに成し遂げてきた “3つの偉業” を振り返っていきましょう。

まとめ:ヒロアカが築いた“3つの偉業”

『僕のヒーローアカデミア』が長く支持されてきたのは、物語の面白さだけでなく、アニメとして積み上げてきた“3つの偉業”があるからです。

ヒロアカの3つの偉業
  • 夕方枠を守り続けてきたこと
     長期シリーズが時間帯を変えることが多い中で、9年間同じ放送枠を維持し続けた。
  • シーズン制で150話を突破したこと
     制作期間を挟みながら丁寧に作り上げ、150話を超えたのはヒロアカだけ。
  • 9年間で8シーズンを走り抜けてきたこと
     シーズン制でこのペースを保てたアニメは他に例がない。

こうして見ていくと、ヒロアカはただの人気作ではなく、“あきらめずに前へ進み続ける力”を体現するアニメだと分かります。

その挑戦の軌跡は、これからのアニメ史にも刻まれていくでしょう。